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2011/08/02

メモリクロックによるLlanoのグラフィック性能変化を検証

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メモリクロックによるLlanoのグラフィック性能変化を検証

AMDが2011年7月に発売した、デスクトップ向けの新APU「AMD A シリーズ」では、メインストリーム向けCPUとして通用するK10ベースのクアッドコアCPUに、従来のAPUより遙かに強力なGPUが統合されています。CPU内蔵GPU(iGPU)は、従来のオンボードグラフィックスと同様に、メインメモリの一部をVRAMとして利用することになります。

今回は、AMD A シリーズの最上位モデル「A8-3850」を使い、メインメモリのクロックがiGPUのパフォーマンスにどの程度影響するのかテストしてみました。

Llanoとメモリクロック_0001.JPG

検証目的とその内容について

今回の検証は、メモリクロック以外の条件を統一した状態で各種ベンチマークテストを行うことで、メモリクロックによるLlanoの性能変化をチェックするというものです。メモリクロックは、Llanoが標準サポートするDDR3-1600の他、DDR3-1333とDDR3-1866に設定してテストを行いました。

検証機材として、ASUSのA75チップセット搭載マザーボード『F1A75-V PRO』と『A8-3850』を用意し、G.SKILLのDDR3-2133対応メモリ『F3-17000CL9D-4GBXL』を使って、各メモリクロックでの検証を行いました。

その他の機材は以下の通りです。

CPU
マザーボード
メモリ
ビデオカード
iGPU (Radeon HD 6550D)
HDD
電源
ケース
無し (バラック組み)
OS
ドライバ
AMD Graphics Driver V8.860.0.0

  
DDR3-1333設定
DDR3-1600設定
DDR3-1866設定
BCLK × CPU倍率 100MHz×29 100MHz×29 100MHz×29
メモリレイテンシ 9-9-9-24-2T
メモリ電圧 1.60V

Llano + A75 チップセットにおけるメモリ対比

Phenom IIやAthlon IIなど、従来のSocket AM3系CPUの内蔵メモリコントローラは、DDR3-1600までのCPU倍率しか用意されていませんでしたが、Llanoでは「1:9.33」のメモリ対比が用意されており、ベースクロックをオーバークロックすることなく、メモリをDDR3-1866動作させることが可能です。

今回の検証でチェックする、DDR3-1333、DDR3-1600、DDR3-1866は、すべてメモリ対比が用意されているクロックなので、メモリ対比以外すべて同じ設定で実行することが可能でした。

メモリクロックの設定.png

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