Noctua NH-C14:First Impression│MaterialisticA -マテリアリスティカ-

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First Impression:製品概要

Noctua『NH-C14』

デュアルファンに対応したNoctuaブランドのトップフロー型CPUクーラー

 Noctuaの『NH-C14』は、トップフロー型としては珍しいデュアルファンに対応したハイエンドCPUクーラーです。

 NH-C14の標準リテンションは、Intel LGA 775/1156/1366および2011年登場予定のLGA 1155、さらにAMD Socket AM2/AM2+/AM3をサポートしています。ただし、AMDソケットに関してはソケット標準のバックプレートが必要です。

同梱されているファンはφ140mmのラウンドフレームファン『NF-P14 FLX』です。120mm角ファンとねじ穴位置互換のあるファンなので、取り付け用の金具は120mm角ファン用と同じものとなっています。

その他、『NH-C14』のスペックは以下の通りです。

メーカー
Noctua
製品名
NH-C14
形状
トップフロー型(空冷)
本体寸法
166(D)×140(W)×105(H)mm (※ヒートシンクのみ)
166(D)×140(W)×130(H)mm (※ファン搭載時)
ベース部寸法
40×38mm(実測)
ヒートパイプ
6mm径×6本
放熱フィン数
78枚
放熱フィン厚
0.5mm(実測)
本体重量
ヒートシンクのみ:700g
ファン1基:850g ファン2基:1000g
対応ファン
φ140mm(120mm角互換・リブ無し) or 120mm角(リブ無し)×2基
付属ファン
φ140mm/25mm厚ファン×2基
電源プラグ:3pin
抵抗ケーブル(L.N.A./U.L.N.A.)同梱
・抵抗ケーブルなし

回転数:1200rpm

風量: 110,3m³/h(64.9CFM)

騒音:19.6dB(A)

・Low-Noise Adaptor (L.N.A.) 使用時

回転数:900rpm

風量: 83.7m³/h(49.2CFM)

騒音:13.2dB(A)

・Ultra-Low-Noise Adaptor (U.L.N.A.) 使用時

回転数:750rpm

風量: 71.2m³/h(41.9CFM)

騒音:10.1dB(A)

ファン固定具
金属クリップ×4個(ファン2基分)
対応TDP
非公開
対応ソケット
Intel:LGA 775/1156/1155/1366
AMD:Socket AM2/AM2+/AM3
固定方法
Intel:バックプレート+ねじ止め
AMD:バックプレート+ねじ止め

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Intel用リテンションキットAMD用リテンションキットグリス(NT-H1)取り付けマニュアル
ファンをケースファンとして利用するためのねじとゴムブッシュ120mm角→140mm角変換アダプタNoctuaエンブレムファン用のケーブル

 Noctuaらしく付属品は充実しており、しっかり小分けされています。残念ながら取り付けマニュアルは英語ですが、カラーで図も多用されているので英語が読めなくても取り付けにはそう困らないとでしょう。

 以前検証した『NH-D14』もそうでしたが、2基のファンのうち1基をCPUクーラーに取り付けず、ケースファンとして利用するためのゴムブッシュまで同梱されているのはかなり親切ですね。『NH-C14』の場合、メモリとの干渉により下側のファンを取り付けられない場合もあるでしょうから、実際に使用する機会も少なくなさそうです。






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First Impression:外観写真

ヒートシンクそのものはオーソドックスなトップフロー型CPUクーラー

 『NH-C14』は、120mm角以上のファンを搭載可能なトップフロー型CPUクーラーとしては、恐らくはじめてと思われる「ヒートシンクをファンでサンドするタイプのデュアルファン対応CPUクーラーです。ファンを横に並べる形で2基のファンを搭載可能なCPUクーラーとしては、Cooler Masterの『風神匠』がありましたが、トップフローでヒートシンクサンドイッチタイプはかなり珍しいですね。

ヒートシンク自体の形状は、銅製のベース部の片側から引き出した6本のヒートパイプで放熱部と接続するというもので、トップフロー型CPUクーラーとしてはそこまで珍しい形ではありません。

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NH-C14_0012.JPGNH-C14_0011.JPGNH-C14_0010.JPG


 高さについては、デュアルファン対応が目玉の『NH-C14』ですが、ケースや周辺パーツとの物理干渉を考慮して、ファンを上面にのみ取り付ける「High Clearance Mode」と、下面にのみ取り付ける「Low Profile Mode」での動作を謳っています。

 デュアルファンや「High Clearance Mode」で使用した際の全高は130mmと、トップフロー型としては背の高い製品と言えますが、「Low Profile Mode」で運用した場合の全高は105mmとなっています。これはHTPC向けLow Profile対応CPUクーラーと言われるThermalright 『AXP-140』に25mm厚ファンを搭載した状態に近い高さとなっています。

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NH-C14_0026.JPGNH-C14_0027.JPGNH-C14_0028.JPG


 パフォーマンスを重視した「デュアルファン動作」、周辺パーツとの干渉を回避する「High Clearance Mode」、ケースとの干渉を回避する「Low Profile Mode」と使い分けることで、様々な環境で使い分けることができそうですね。






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非鏡面ながら、ほぼ完ぺきなフラットに仕上げられたベース面

 『NH-C14』のベース部は銅プレートにニッケルメッキを施したもので、CPUとの接触する面は40mm×38mmとなっています。

ベース面の表面にもニッケルメッキが施されていますが、ベース面状に置いたねじがそのまま映り込むような鏡面にはなっておらず、加工痕が確認できる程度の仕上げです。爪で撫でると加工痕のザラツキを感じられますが、そこまで大きな凹凸ではないので性能に極端な影響を及ぼすほどの影響は無いでしょう。

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 ベース面の平面度に関しては、スケールをあててみた感じだとヒートパイプと同方向でスケールをあてた際にわずかに凹面状のスキマが見えますが、それ以外は目視ではスキマを確認できません。ほぼ『NH-C14』のベース面に関してはほぼ完ぺきなフラットと言って良い程度の仕上げですね。

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 公式で「soldered joints」と謳われている通り、ベース部とヒートパイプの接続部にはろう付けが施されています。接続部はヒートパイプに合わせてベースユニット側に溝を掘り、ヒートパイプの変形による性能低下を防ぎつつ、接触面積を稼ぐ仕様が採用されています。

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 『NH-D14』と同じくベース面は鏡面仕上げではありませんが、平面加工やろう付けはしっかりしており、ベース部の仕上げは総じて丁寧ですね。






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計78枚のアルミフィンで構成される放熱部

 『NH-C14』の放熱部は78枚のアルミフィンで構築されています。そのうち15枚に関しては、表面側からねじ止めをするために開けられた穴部分に当たる箇所を構築しているものです。そのため、3枚一組で他のフィン1枚分相当という感じです。

(※初出時はこの三枚一組部分のことをすっかり失念して、58枚としていました。失礼いたしました。)

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 フィン一枚の厚みは約0.5mm程度で、枚数が多いこともありフィンピッチは一般的なサイドフロー型CPUクーラーと比べるとやや狭くなっています。もっとも、トップフロー型CPUクーラーには薄めのフィンを狭いピッチで配置した製品も多いので、『NH-C14』が極端にフィンピッチの狭い製品という訳ではありません。

NH-C14_0037.JPG【フィンピッチの比較:NH-C14(左)とAXP-140(右)】


 フィンとヒートパイプの接続は、フィンの穴にヒートパイプを通して固定する形で行われており、接触部にはろう付けが施されています。低価格製品では費用対効果の点から省略されることも多い放熱部とヒートパイプのろう付けですが、ハイエンドCPUクーラーらしく手を抜かない仕上げですね。

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 ちなみに、放熱部とベース部はヒートパイプ以外に金属板で接続されています。ただ、これは熱伝導が目的のものではなく、ヒートパイプの形状変化を抑えることが目的のようですね。

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同梱ファンはNoctuaオリジナルのφ140mmファン『NF-P14 FLX

 冒頭でも紹介しましたが、『NH-C14』にはφ140mmファンの『NF-P14 FLX』が2基同梱されています。この『NF-P14 FLX』の実売価格は二千円台後半と高価なファンなので、これが二基同梱されていることを考えると『NH-C14』の価格も理解できるかもしれません。

…ファン抜きモデルが欲しくなるだけかもしれませんが。

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 『NF-P14 FLX』はねじ穴位置が120mm角ファンと互換性のあるラウンドフレーム採用のφ140mmファンなので、ファンをヒートシンクに固定する金属クリップも120mm角ファン用のものとなっています。つまり、『NH-C14』は140mm角ファン非対応ということです。

標準のファン固定クリップを使えば、120mm角ファンとねじ穴位置の互換性のファンで、なおかつリブ無しタイプのファンに交換することが可能です。ただし、フレームの形状によっては取り付け不可能な場合もあるので注意する必要があります。38mm厚ファンも取り付け可能ですが、下面につけるとかなり物理干渉が厳しくなりますね…。

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 『NF-P14 FLX』は元々回転数1200rpmの低速ファンですが、同梱の抵抗ケーブルを用いることによってファンの回転数を900rpmや750rpmに下げることが可能です。

ヒートシンク側にも防振用のシリコンが最初から取り付けられており、ファンの振動でヒートシンクが共振するのを防いでいます。このあたりの付属品が充実ぶりからは、Noctuaの静音へのこだわりが感じられますね。

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First Impression:まとめ

珍しい仕様ながら、作りの良さは流石

 デュアルファン対応のハイエンドトップフロー型CPUクーラーという珍しい仕様の『NH-C14』ですが、ヒートシンクのはNoctuaらしい丁寧さを感じる仕上がりですね。

デュアルファンの搭載や従来モデルと比べ大幅に増加したフィン枚数などでパフォーマンスの向上を図りつつ、静音や物理干渉に対しても考えて作っていることを感じさせられるあたり、よく考えて設計していることがわかりますね。

 ただ、作りこみの良さなどを考慮しても、トップフロー型CPUクーラーで9,000円近い価格はやっぱり高く感じますね…。個人的にはやっぱりファンを同梱しない代わりに価格を抑えてくれてもいいような気がしますが…まぁ、それをせず、製品として高い完成度を誇る製品をラインナップするのがNoctuaらしさのような気もするので、これはこれで良いのかもしれません。


 以前レビューした『NH-D14』では、その静音志向の作りこみと丁寧な仕上げだけでなく、空冷最高峰のパフォーマンスに驚かされました。果たして今回の『NH-C14』は、静音と仕上げの良さだけでなく、冷却性能面でもトップフロー型CPUクーラー最高峰の性能を見せてくれるのでしょうか。

冷却性能検証結果は近日掲載予定ですので、今しばらくお待ちくださいませ。



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お知らせ

Noctua『NH-C14』の検証記事については、CoolingLab様より提供頂いたサンプル品を使わせて頂きました。下記条件にご了承頂いた上でサンプル品を提供下さったCoolingLab様のご理解とご協力に感謝いたします。

  • 記事内容に干渉しないこと
  • サンプル品を提供頂いたこと及び、条件にご了承頂いている旨の記載。

機材提供:CoolingLab http://www.coolinglab.com/

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掲載日:2010/12/17
更新日:2010/12/21

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