CPUクーラー検証レギュレーション for Intel LGA 775│MaterialisticA -マテリアリスティカ-

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CPU Cooler Test Regulation for LGA 775 ~ 2010 ~

 ここでは、IntelのLGA 775環境におけるCPUクーラーの冷却性能を比較する為の検証方法や、検証時に利用しているテストPCのパーツ構成や測定ツールを紹介します。



検証方針

 この検証レギュレーションは、CPUクーラーの冷却性能を検証するにあたって、検証条件を統一することを目的に作成しました。

 本レギュレーションでは、CPUクーラー自体の持つ冷却性能を検証することを目的としており、実際の環境ではCPU温度に大きな影響を与えるものの、製品ごとの相性が大きいケースのエアフローなどについては考慮しない形をとっています。

そのため、ケースに組み込んで利用する場合、本レギュレーションに準じて行った検証結果と異なる結果になることが予想されます。著しく違う結果になる可能性が考えられる場合は記事中でもその旨を記載しますが、あらかじめご了承ください。






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検証機材

 CPUクーラーの冷却検証に用いる検証用PCは、Intel LGA 775プラットフォームのハイエンドCPU『Core 2 Extreme QX9650』と、Intel P35 Express Chipsetを搭載したDFIのハイエンドマザーボード『LANPARTY UT P35-T2R』を組み合わせて構築しています。

 CPUクーラーそのものの冷却性能を検証するという目的から、ファン交換が可能なCPUクーラーに関しては、本レギュレーションで定めた4種類のファンに換装した際のパフォーマンスを比較しています。なお、付属ファンがある場合は、フル回転時のパフォーマンスのみ測定しています。

また、グリスに関しては付属品の有無に関わらず、『OCZ Freeze Extreme』を利用しています。

検証機材一覧

CPU
Core 2 Extreme QX9650 (3.0GHz/FSB:1333MHz/L2:6MB/TDP:130W)
Motherboard
DFI 『LP UT P35-T2R』 (Intel P35 Express Chipset + ICH9R)
メモリ
PATRIOT 『PSD24G800KH』 (DDR2-800(CL5) 2GB×2)
ビデオカード
S3 Chrome 430 GT (VRAM:GDDR2-1000-256MB)
HDD
HGST 『Travelstar 5K250』(250GB)
電源
Silver Stone『SST-OP1000E-SP』(1000W)
Zippy『HU2-5660V』(660W)
ケース
無し (バラック組み)
OS
Windows 7 Ultimate 64bit
グリス
OCZ Freeze Extreme

※電源不調のため交換。なお、電源変更によってCPU温度が変化していないことは確認済みです。

検証用ファン一覧

製品名
回転数
風量
騒音値
寸法
Scythe『S-FLEX』 800rpm 33.50CFM 8.7dBA 120×120×25mm
Scythe『KAZE-JYUNI』 1200rpm 68.54CFM 24.00dBA 120×120×25mm
Scythe『KAZE-JYUNI』 1900rpm 110.31CFM 37.00dBA 120×120×25mm
Scythe『ULTRA KAZE』 3000rpm 133.60CFM 45.90dBA 120×120×38mm

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検証条件と測定方法

 検証は室温を28.0±0.5℃に調整して行います。『Tripcode Explorer』と『Stress Prime 2004』を利用して、CPUとメモリにそれぞれ15分間負荷を掛け続けた時の各部温度をLoad時。Load時温度取得後、負荷テストを停止させて10分間冷却した時の温度をIdle時として測定します。

 各部温度の測定は、『HWMonitor 1.15』を利用したソフトウェア測定と、Scytheの『どこでも温度計2』を利用した実測温度の2種類を結果として記録し、比較を行います。

なお、検証ではTDP 130Wの定格動作となる3.0GHz@1.245Vに加え、3.6GHz@1.300V4.0GHz@1.425VにOCした時のパフォーマンスを検証しています。これは、静音志向の製品から冷却性能を重視した製品まで、それぞれの特徴を確認する為の設定です。

BIOS設定一覧

  
3.0GHz
3.6GHz
4.0GHz
FSB × CPU倍率 333MHz×9 400MHz×9 400MHz×10
CPU電圧 Auto(1.24500V) 1.30000V 1.42500V
C1E & EIST ON OFF OFF
メモリクロック DDR2-800 (400MHz) DDR2-800 (400MHz) DDR2-800 (400MHz)
メモリレイテンシ CL5-5-5-15 CL5-5-5-15 CL5-5-5-15
メモリ電圧 1.904V 1.904V 1.904V

検証条件および負荷ツール

CPU負荷
Tripcode Explorer v1.2.6 ( http://dango.chu.jp/hiki/?Tripcode+Explorer
設定:タスク優先度=通常以上、検索スレッド=4
メモリ負荷
Stress Prime 2004 (http://sp2004.fre3.com/download.htm
設定:test=Custom、CPU=Any CPU、Priority=4
室温
28.0±0.5℃

測定ツール

ソフトウェア
HWMonitor 1.15 (http://www.cpuid.com/hwmonitor.php
測定箇所:CPU・Core・PWM・Chipset
実測
測定箇所:VRM・Chipset・MEM_1・MEM_2

測定箇所

測定位置.png

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DPP_0360.JPG温度計取り付け位置(メモリ)

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DPP_0359.JPG温度計取り付け位置(VRM&Chipset)

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DPP_0358.JPGVRMとPWMチップ






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