CPU Cooler Test Regulation for LGA 1366
ここでは、IntelのLGA 1366プラットフォームにおけるCPUクーラーの冷却性能を比較する為の検証方法や、検証時に利用しているテストPCのパーツ構成や測定ツールを紹介します。
CPUクーラーの冷却検証に用いる検証用PCは、『Core i7 920』と、Intel X58 Chipsetを搭載したMSI製マザーボード『X58 Pro-E』を組み合わせて構築しています。
CPUクーラーそのものの冷却性能を検証するという目的から、ファン交換が可能なCPUクーラーに関しては、本レギュレーションで定めた4種類のファンに換装した際のパフォーマンスを比較しています。なお、付属ファンがある場合は、フル回転時のパフォーマンスのみ測定しています。
また、グリスに関しては付属品の有無に関わらず、『OCZ Freeze Extreme』を利用しています。
検証機材一覧
CPU |
(2.66GHz/L2 256KB×4/L3:8MB/TDP:130W)
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Motherboard |
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メモリ |
DDR3-1333 2GB×3 (Micronチップ)
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ビデオカード |
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HDD |
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電源 |
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ケース |
無し (バラック組み)
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OS |
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グリス |
検証用ファン一覧
製品名
回転数
風量
騒音値
寸法
Scythe『S-FLEX』
800rpm
33.50CFM
8.7dBA
120×120×25mm
Scythe『KAZE-JYUNI』
1200rpm
68.54CFM
24.00dBA
120×120×25mm
Scythe『KAZE-JYUNI』
1900rpm
110.31CFM
37.00dBA
120×120×25mm
Scythe『ULTRA KAZE』
3000rpm
133.60CFM
45.90dBA
120×120×38mm
検証は室温を28.0±0.5℃に調整して行います。
負荷テストにはCPUとメモリの両方に非常に高い負荷を掛ける事の出来る『LinX』と、そのインターバル時に負荷を掛けるソフトとして『Tripcode Explorer』を利用しています。
15分間負荷を掛け続けた時の各部温度をLoad時。Load時温度取得後、負荷テストを停止させて10分間冷却した時の温度をIdle時として測定します。
各部温度の測定は、『HWMonitor 1.15』を利用したソフトウェア測定と、Scytheの『どこでも温度計2』を利用した実測温度の2種類を結果として記録し、比較を行います。
検証では定格動作に近い2.66GHz@1.220Vに加え、3.2GHz@1.260Vと3.8GHz@1.410VにOCした時のパフォーマンスを検証しています。これは、静音志向の製品から冷却性能を重視した製品まで、それぞれの特徴を確認する為の設定です。
BIOS設定一覧
2.66GHz
3.20GHz
3.80GHz
BCLK × CPU倍率
133MHz×20
160MHz×20
190MHz×20
QPI Frequency
2400MHz (4800MT/s)
2880MHz (5760MT/s)
3420MHz (6840MT/s)
Uncore Frequency
3200MHz
3200MHz
3040MHz
CPU電圧
Auto
(0.92V・負荷時1.22V)+0.050V
(1.28V・負荷時1.26V)+0.200V
(1.44V・負荷時1.41V)
CPU PLL Voltage
1.80V
1.80V
1.85V
QPI電圧
1.37V
1.35V
1.40V
Hyper-Threading Technology
ON
ON
ON
Turbo Boost Technology
OFF
OFF
OFF
C1E & EIST
ON
OFF
OFF
メモリクロック
DDR3-1600
(133MHz×6)DDR3-1600
(160MHz×5)DDR3-1520
(190MHz×4)
メモリレイテンシ
CL9-9-9-24
CL9-9-9-24
CL9-9-9-24
メモリ電圧
1.65V
1.65V
1.65V
検証条件および負荷ツール
CPU+メモリ負荷 |
設定:Memory=5000MiB、64bit、Thread=8、Priority=Normal
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CPU負荷(サブ) |
設定:タスク優先度=通常以上、検索スレッド=8
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室温 |
28.0±0.5℃
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測定ツール
ソフトウェア |
測定箇所:CPU・Core・Chipset
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実測 |
測定箇所:VRM・Chipset・MEM_1・MEM_2
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測定箇所